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学院紹介

教員プロフィール

橋本 聡 / HASHIMOTO Satoshi

橋本 聡
職 名:
教授
担当講座:
公共ジャーナリズム論

担当授業

公共文化論演習

授業内容

多様性はどのように管理されているか

現代社会の課題の一つに、多様性管理の問題がある。狭義のそれは、男女や人種の雇用均等、障害を持つ人へのリーズナブルな支援、LGBTの権利認定等を指すだろう。しかしここでは更に、社会言語文化的側面にも光を当て、現代社会における多言語多文化性のマネージメントというテーマを設定したい。切り口として、国家、地域、少数者、言語教育、メディア、歴史認識、変化、最新動向といった観点を使い、同時に日本研究、中国などの東アジア研究、そしてヨーロッパ統合の進展と停滞挫折に強い関心を向ける。地域文化と超国家的普遍性のあり方を探る作業である。映像資料を多数活用する。自分の研究との接点を探すつもりで気楽に参加しほしい。

略歴・主要業績

1987年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程中退。同年から本学勤務。冷戦終結前のプラハ、直後のウィーンでドイツ語史、チェコ語を学んだ。中欧言語文化論に加え、超国家的価値と地域文化の連動性に関心を寄せる。編著に『言語と社会の多様性』(メディア・コミュニケーション研究院叢書、2008年)など。

北海道大学研究者総覧 個人ページ

所属学会

日本独文学会、日本西スラヴ研究会ほか

電子メール

satoshi@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

言語政策研究、中欧言語文化研究

研究コラム

ヨーロッパ研究(とくに中欧言語文化研究)を足がかりにしつつも、広い意味での多様性をマクロ・ミクロでいかにマネージメントすべきか、という問題を考え続けています。ヨーロッパはこの問題についてすでに数世紀にわたって悪戦苦闘を続けており、しかも近年、私の見るところ実に瞠目すべき実験的試行錯誤を重ねています。そのプロセスを丹念に辿りながら批判的検討を試みることは、間違いなく普遍的問題と対峙することに通じ、きわめてやりがいのある仕事です。言語教育やマイノリティ問題に関心のある方、ぜひおいでください。