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研究院紹介

教員プロフィール一覧

清水 賢一郎 / SHIMIZU Kenichiro

清水 賢一郎
職 名:
教授
専 攻:
観光創造専攻
担当分野:
国際地域文化論

担当授業

観光思想論演習

授業内容

旅と人間について思索する――《時間》《生命》《風景》を 切り口として

大学院での担当は「観光思想論」。聞き慣れない科目名かもしれません。旅をめぐる人類の思索の跡に総体として斬りこむ知の冒険――なんていうとカッコつけ過ぎですが、思い切ってこれを看板に掲げることにしました。もともとは中国・台湾をフィールドとした比較文学+社会文化史+メディア文化論的な研究から出発しており、中国的「公」概念の特質や「関係」のネットワークを中心とするコミュニケーション構造、あるいは中国的な「風景」(「風水」思想)等を検討してきました。ただ近年は興味関心が移ってきて、《時間》と《生命》を中心軸として押し出したわけです(その実『論語』巻頭の「学而時習之、不亦説乎」こそは「時」「生/命」の真理が凝縮された一句なのではないかと……)。ともあれ、人生を旅に見立てる修辞がこれほど世界に溢れているのは偶然ではありえない。そこに底流する思想文化のダイナミズムを考想すること。それもまた悦ばしからずや!

経 歴

東京大学大学院博士課程修了(中国語・中国文学専攻)。博士(文学)。論文に、「風景の創造――中国文化に即して」(『大交流時代における観光創造』2008)、「水という旅――生命のみなもとを遡って」(旅の文化研究所『まほら』68、2011)。訳書に、朱天心『古都』(国書刊行会、2000)、孫歌『竹内好という問い』(岩波書店、2005)等。共訳書に『新編 原典近代中国思想史 第4巻 世界大戦と国民形成―五四新文化運動』(岩波書店、2010)等。

所属学会

日本中国学会、東方学会、日本現代中国学会、中国社会文化学会、中国人文学会

電子メール

kshimizu@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

中国社会文化史。最近は旅の時間論についてもぼちぼち考えている。

研究コラム

専門は中国地域文化論、ということになりますが、国際広報メディア・観光学院では観光創造専攻に所属し、ツーリズム研究の一翼をになっていることもあり、現在は広義の「移動」の視点から中国社会や中国文化を捉え返す方向で仕事をしています。
 その一環として、「中国旅行社・『旅行雑誌』のメディア社会文化学史的研究」で2010年度に科学研究費補助金を獲得。2010年の夏休みは、上海万博の賑わいを横目に睨みながら、上海市档案館に通いつめ、中国史上最初の近代的旅行エージェントである中国旅行社とそのメディア『旅行雑誌』について調べていました(いちおう万博もちょっとだけ見学しましたけどもね)。
 また、2010年度の公開講座「旅の楽しさを考える」では、「旅を「語る」楽しさを考える」というタイトルで1回、講師もつとめました。そのときのパンフレットに載った内容紹介を引用しておくと、こんな感じです。《旅の「楽しさ」って、どこにあるのでしょう? 旅している最中にあるのはもちろんでしょうが、旅から帰った後、家族友人に道中の出来事について「語る楽しみ」というのもありそうです。旅に「みやげ話」はつきもの(たぶん)。この回では旅を「語る」楽しさについて楽しく語りましょう。》
 なお、ここ数年、「旅の時間」についてもずっと考えています。旅はもちろん移動ですけど、それを空間的にだけでなく、時間論としても捉え返す必要があるという問題意識なのですが、まぁ、ゆっくり道草も楽しみながら《「旅の時間論」の旅》の歩を進めていければと。
 と、こう書いてくるとなんだか脈絡なさそうに見えるかもしれませんが、本人のなかではそれなりに「つながって」いる、つもりです。まぁ、よく言えば「幅広い」、悪く言えば「雑駁な」ことをやっているわけですが、そんな「はみ出し」が楽しくやれるのが、観光創造専攻のいいところです。