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研究院紹介

教員プロフィール一覧

清水 賢一郎 / SHIMIZU Kenichiro

清水 賢一郎
職 名:
教授
専 攻:
観光創造専攻
担当分野:
国際地域文化論

担当授業

観光思想論演習

授業内容

中国の社会/文化の特質をメディア論+比較+歴史の視点から探る

授業内容・目標としては、中国的「公」概念の特質や「関係」のネットワークを中心とするコミュニケーション構造の検討。あるいは、中国的な「風景」の捉え方(それはもとより「風水」の考え方ともつらなる)を貫く審美意識、その背後に底流する思想=文化のダイナミズム等々について理解を深めること。そうした作業を通じて、〈中国〉とつきあうために必要な発想や観察眼を鍛え、基本的な構えを培うことを目標としています。……と、もっともらしいことを書きましたが、本来的には「勢」について思考するのがこのクラスの主旨であり、受講者の顔触れによって授業内容を変更することもあります(事実、2011~2012年度は全く別のテクストを読むことになりました)。結果的にシラバスの記載は「有名無実」化しますが、まさにそこに中国的な文化実践の精髄(の、あくまで一端ではありますが、確実にその一つです)が存すると観ずるところに要諦はあるのです。たぶん。

経 歴

東京大学大学院博士課程修了(中国語・中国文学専攻)。博士(文学)。最近の論文として、「風景の創造――中国文化に即して」(『大交流時代における観光創造』139-171頁、2008)。訳書に、朱天心『古都』(国書刊行会、2000)、孫歌『竹内好という問い』(岩波書店、2005)等。共訳書に『新編 原典近代中国思想史 第4巻 世界大戦と国民形成――五四新文化運動』(岩波書店、2010)等。

所属学会

日本中国学会、東方学会、日本現代中国学会、中国社会文化学会、中国人文学会

電子メール

kshimizu@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

中国社会文化史。最近は旅の時間論についてもぼちぼち考えている。

研究コラム

専門は中国地域文化論、ということになりますが、国際広報メディア・観光学院では観光創造専攻に所属し、ツーリズム研究の一翼をになっていることもあり、現在は広義の「移動」の視点から中国社会や中国文化を捉え返す方向で仕事をしています。
 その一環として、「中国旅行社・『旅行雑誌』のメディア社会文化学史的研究」で2010年度に科学研究費補助金を獲得。2010年の夏休みは、上海万博の賑わいを横目に睨みながら、上海市档案館に通いつめ、中国史上最初の近代的旅行エージェントである中国旅行社とそのメディア『旅行雑誌』について調べていました(いちおう万博もちょっとだけ見学しましたけどもね)。
 また、2010年度の公開講座「旅の楽しさを考える」では、「旅を「語る」楽しさを考える」というタイトルで1回、講師もつとめました。そのときのパンフレットに載った内容紹介を引用しておくと、こんな感じです。《旅の「楽しさ」って、どこにあるのでしょう? 旅している最中にあるのはもちろんでしょうが、旅から帰った後、家族友人に道中の出来事について「語る楽しみ」というのもありそうです。旅に「みやげ話」はつきもの(たぶん)。この回では旅を「語る」楽しさについて楽しく語りましょう。》
 なお、ここ数年、「旅の時間」についてもずっと考えています。旅はもちろん移動ですけど、それを空間的にだけでなく、時間論としても捉え返す必要があるという問題意識なのですが、まぁ、ゆっくり道草も楽しみながら《「旅の時間論」の旅》の歩を進めていければと。
 と、こう書いてくるとなんだか脈絡なさそうに見えるかもしれませんが、本人のなかではそれなりに「つながって」いる、つもりです。まぁ、よく言えば「幅広い」、悪く言えば「雑駁な」ことをやっているわけですが、そんな「はみ出し」が楽しくやれるのが、観光創造専攻のいいところです。