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研究院紹介

教員プロフィール一覧

北村 倫夫 / KITAMURA Michio

北村 倫夫
職 名:
教授
専 攻:
国際広報メディア専攻
担当分野:
国際広報論

担当授業

パブリックセクター広報論演習、観光マーケティング論演習

授業内容

パブリックセクター(政府・公的機関等)の広報戦略を提案する

パブリックセクター広報論演習では、自治体等の公的セクターにおいて実践が求められる「戦略的広報」について、その必要性と概念、展開上の課題及び戦略的な手法を、主な広報コンテスト受賞事例等を踏まえて学びます。また、グループワークを通して、特定の自治体・公的機関及び分野(政策広報、観光広報、産業広報、生活広報等)を想定した「広報コミュニケーションプラン」を簡易的に作成し、広報プランニングの基礎的知識とノウハウを身に付けることを目指します。
観光マーケティング論演習では、世界的に進化しているマーケティングの基礎理論・手法の最新動向を学び、世界の先進事例研究を踏まえて、観光マーケティングのマネジメントの枠組みと応用を理解します。また、グループワークを通して特定領域における「観光(ツーリズム)マーケティングプラン」を簡易的に作成し、プランニングの基礎的知識とノウハウを身に付けることを目指します。

経 歴

1981年北海道大学経済学部卒、野村総合研究所入社。主に、政策領域(産業・観光・文化・情報分野の地域政策等)、公共経営領域(行政改革、行政広報等)、事業支援領域(大規模事業構想・計画等)での受託調査研究に従事し、2017年退職。2007年より国際広報メディア・観光学院客員教授(兼職)を経て現職。主著/『情報世紀の育都論』(野村総研、1993年)、「国内における世界水準のデスティネーション・リゾートの形成に向けて」(『知的資産創造』、野村総研、2008)、「自治体が実践すべき戦略的広報」(『国際文化研修』、全国市町村国際文化研修所、2010)等。

所属学会

日本広報学会、日本計画行政学会

電子メール

kitamura@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

公共経営、政策評価、広報コミュニケーション、リスクマネジメント

研究コラム

 ~地域がおこなう戦略的広報の成功の秘訣~

最近の研究から、地域で取り組んでいる戦略的広報の成功例を1つ紹介したい。
沖縄県産業振興公社は、補助事業により、中国語で書かれた沖縄観光無料情報誌「東方神島 沖縄攻略」(スペースチャイナ社発行)10万部を作成し、2010年6月に北京、上海、海南島において富裕層ビジネスマンを対象に配布した。
中国において沖縄は「米軍基地の島」としてのイメージが強く、観光リゾート地としての沖縄はほとんど知られていなかった。しかし、情報誌を見て沖縄に対する認知と関心が高まり、中国人からの問合せやツアー予約が沖縄側へ入るケースが急増している。中国で初となる沖縄に特化した情報誌の配布が、富裕層ビジネスマンを中心とした中国人来訪客の増加をもたらすという効果を生んだのである。
「沖縄攻略」が成功した秘訣の第一は、観光誘客のターゲットを「中国人富裕層ビジネスマン」にしぼり、広報を展開したことである。第二は、広報チャネルを工夫したことである。情報誌の配布先を、富裕層ビジネスマンの集まる場所(経営者倶楽部、5つ星ホテル、有力企業のオフィス、銀行のVIPルーム等)としたことが効果を高めた。第三は、中国人の嗜好や感性にあったコンテンツを提供したことである。たとえば、中国人は歴史に関心が強いことから、琉球と中国との歴史的な関係などを紹介した。また、健康にも関心があることから、「長寿の島」のイメージを訴求したことが効果をもたらした。
以上の沖縄の例が示すように、地域が激化する地域間の競争に打ち勝っていくためには、観光誘客、企業誘致、投資誘導などの面で、ターゲットを明確にした訴求力の高い戦略的な広報コミュニケーションを、大胆に実行していくことが求められるのである。
 
<上記に関連する論文>
北村倫夫:「自治体が実践すべき戦略的広報」国際文化研修、2010年秋第69号、全国市町村国際文化研修所
http://www.jiam.jp/journal/pdf/v69/tokushuu1.pdf