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研究院紹介

教員プロフィール一覧

長井 裕子 / NAGAI Yuko

長井 裕子
職 名:
特任教授
専 攻:
国際広報メディア専攻
担当分野:
メディア文化論

担当授業

多元文化論演習

授業内容

文化のきた道を求めて―流動・融合・変容の諸相

「文化」とは旅するものだ。古くは人によって、新しくは「メディア」という乗り物によって、此の地から彼の地へ、流動し、融合し、また旅だってゆく。授業では中国、あるいは日本を中心的なフィールドとして、さまざまな文化事象(たとえば生活文化や伝統文化など)を俎上に載せ、文化の流動・融合・変容という視点から多角的、総合的に検討し、その文化的特性を読み解くことを試み、あわせて文化伝播におけるメディアの役割にも言及する。現在、授業でとりあげているのは、人間の存在を支える基層文化である食文化。その流動の軌跡を追うことで、従来の視点では見落とされてきた地域間あるいは民族間の相互関係を浮き彫りしていく。「文化のきた道」をたどることは、新しい発見に満ちた知的冒険である。多くの人がその旅の道づれとならんことを!

経 歴

京都大学大学院文学研究科博士課程中退。主著:「萌芽期における北京の芸能ジャーナリズム」(『北大言語文化部紀要』、2004)、「満族作家穆儒丐的文学生涯」(中国語,『民族文学研究』2006年第2期)、「穆儒丐の生涯に関する二、三の補足」(『北大国際広報メディア研究科・言語文化部紀要』52,2007)、など

所属学会

日本中国学会、日本中国語学会

電子メール

nyuko@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

北京伝統文化の諸相 文化流動 文化伝播 八旗文化 食文化

研究コラム

研究テーマは「北京伝統文化の諸相」。かつては中国文学、清末民初の旗人の文学を研究していたが、北京文化全般に関心を抱くようになり、現在、「食」という文化の最も基層にあるものを切り口として考察中である。清末民初の北京の日常的な食譜を検討し、食文化の背景にある複雑な文化流動、文化融合の歴史を通して、従来の視点では見逃されてきた地域間あるいは民族間の相互関係を浮き彫りにし、それによって伝統的な北京文化のもつ多元性を明らかにしていきたいと考えている。食文化は元来折衷的なもので、異質な文化に対して融和的である。異文化に対するリベラルな態度が食文化の多様性の根源でもある。既成概念でくくられた「北京文化」とよばれているものを問い直し、北京文化の多元性のありかを見つめなおしつつ、同時に、「食の文化交流」という視点の有効性をしめすことを期待している。