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研究院紹介

教員プロフィール一覧

大野 公裕 / OHNO Kimihiro

大野 公裕
職 名:
教授
専 攻:
国際広報メディア専攻
担当分野:
言語伝達論

担当授業

言語構造論演習

授業内容

普遍文法から見た日英語統語論

 我々が普段行っているコミュニケーションなどの言語活動は我々自身の様々な能力や知識によって支えられているが、言語能力はその中心に位置し、最も基本的な部分を構成している。チョムスキーが1950年代に提唱した生成文法は、この人間の持つ言語能力をいわゆる自然科学の手法で研究していこうという試みである。そしてその研究過程で、我々の言語能力の(語彙の獲得などを除いた)基本的な部分は生得的に備わっていることが明らかになった。これは「普遍文法」と呼ばれ、生成文法研究の中心をなしている。この授業では、まず生成文法の研究の対象と課題、およびその研究方法を理解し、さらに普遍文法の理論として1980年代に提案された「原理とパラメータの理論」の概要を日本語と英語の具体例を通じて解説する。そして最後に、名詞句の格と移動に焦点を当て、日英語の統語構造を普遍文法の観点から捉える試みを行う。

経 歴

1980年,北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。最近の論文:「定形節からの目的語への繰り上げと位相理論」(北海道大学『メディア・コミュニケーション研究』第54号,2008年),「再構築と束縛条件Cの適用レベルについて(北海道大学英語英米文学研究会The Northern Review第36号,2009年)

所属学会

日本英語学会

電子メール

ohno@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

理論言語学,日英語統語論,統語と意味のインターフェイス

研究コラム

いわゆる生成文法,最近では「生物言語学(biolinguistics)」とも呼ばれる研究を行っています。とりわけ,ミニマリスト・プログラムの枠組みで格付与(日本語のガ格,ヲ格,ニ格など)のメカニズム,スクランブリングの統語的特性,再構築(reconstruction)現象などの問題に取り組んでいます。また今後は,意味のインターフェイスの問題として,日本語などのトピックやフォーカス,照応形や代名詞に見られる束縛(binding)と同一指示(coreference)の問題などにも取り組みたいと思っています。さらに,言語の起源と進化,言語と思考の関係(認識における言語の役割)といったより大きな問題にも興味があります。