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研究院紹介

教員プロフィール一覧

飯田 真紀 / IIDA Maki

飯田 真紀
職 名:
准教授
専 攻:
国際広報メディア専攻
担当分野:
言語伝達論

担当授業

多言語相関論演習

授業内容

ことばの多様性と普遍性を考える

 世界の言語は一見様々に異なっているように見えますが、具体的な言語現象に見られる意味と構造の関係を深く考察していくと、言語の別を超えた一般的な傾向や規則が見出されます。このことを個別言語の分析や異なる言語との対照分析を通じて体得することを目標とします。
 授業では、特定の言語理論に拠ることなく、個別言語における言語事実の正確な記述とそれに対する意味的・機能的基盤からの解釈、当該言語の文法体系における位置付けといった言語分析の方法を、主に中国語や日本語の具体的事例を通して習得した後、さらに一歩踏み込んで一見特殊に見える個別言語の言語事実がどのように一般化され得るかを考察します。最終的にはそのことを通じて、個別の言語だけでなくさまざまな言語に見られる意味と構造の関係、言語コミュニケーションの諸相の多様性と普遍性に対する理解を深めます。

経 歴

東京外国語大学中国語学科卒業。東京大学大学院人文社会研究科博士課程修了。博士(文学)。 主要業績: 『NHKテレビ アジア語楽紀行 ~旅する広東語~』(監修・執筆) 日本放送出版協会、『ニューエクスプレス 広東語』白水社。

所属学会

日本中国語学会 東京外国語大学中国言語文化研究会 中国語教育学会

電子メール

maki-i@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

中国語学 広東語 文法 中国語方言

研究コラム

 ことばの多様性と多様性の奥に潜む普遍性を探求することに興味があります。言語研究の分野では言語類型論や認知言語学のアプローチに共感しています。ことばの多様性を知ろうと、色々な外国語を少しだけかじったりしてきました。人間のことばは確かに多様ですが、表面的には多様な表れをしていても、深く観察するとその違い方が理にかなった、規則に基づいたもので、そこにある種の言語普遍的な傾向が見出されることがよくあります。そういった規則を個別言語の分析を手がかりに、できるだけ多く発掘できればと考えています。

一方で、ことばの持つ文化の体現としての側面にも非常に関心があります。特に中国文化に関心が深いため、中国の言語的多様性には強く魅了されてきました。広大な中国には漢族の話す中国語でも、互いに意思疎通できない方言が多数あります。特に東南部は方言のバラエティが豊富で、隣り合う省や、甚だしくは一つの省内でも意思疎通不可能な方言がいくつもあります。また方言ごとにそれぞれの文化圏ができていることも興味深い点です。個人的にはそれらの中でも独自の地域文化を発展させてきた香港・中国華南地方の代表的方言である広東語に興味を感じ、主な研究対象としています。 (広東語の概要については上掲の『ニューエクスプレス広東語』を参考にしてください。 http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08524)
このような経緯から、研究の主な関心は中国語の多様性と多様性の奥に潜む汎中国語的普遍性を考察することにあり、それを広東語の様々な文法現象(方向動詞、文末助詞、否定など)を材料にして実践しています。また、中国標準語との比較対照を行い、標準語研究に対して方言研究の立場から問題提起をすることにも務めています。