マルチメディア表現論分野ICT(情報通信技術)の実践的活用法の研究

分野概要

様々なデジタルコンテンツを集積して増殖を続けるWebネットワークシステムは、もはや単純な情報データベースの枠をはるかに超えて、社会や個人の認知構造を規定するまでの規模になった。あらゆるものが、Webのフィルターにかけられ、利用されるようになっている。数十億にものぼるWebサイトにより構成されるネットワークシステムは、もはや有機体といって良いほどの複雑な振る舞いを示しており、人的統制の範疇を超えてしまった観さえある。このネットワークシステムは、一方において我々に以前には想像すら困難であった恩恵をもたらすと同時に、他方その理解とスキルの習得を強制する。特に問題なのは、デジタルデータはアナログ的な理解とは無縁の独自な特質を持つことである。また、その発展の速度もきわめて速く、常にシステムの動向に注目している必要もある。この講座では、データとしての各種のデジタルコンテンツの特質と有効利用法を研究する。ただし、デジタルデータそのものは、単なる電気信号に過ぎないので、それを人間が取り扱うためのインターフェイスとしてのアプリケーションソフトも同時に研究対象とする。

分野の教育目標

テキスト、音声、画像など各種マルチメディアコンテンツの有効利用法、Webシステムを使った情報発信方法の理解、ICT(Information and Communication Technology)による人間の知識構造への影響の考察などを、「実践」を通して習得することを目標とする。

分野活動紹介

担当教員

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