言語伝達論分野言語研究の理論的基盤の要請・展開、コミュニケーション能力の基盤形成

分野概要

 「人間社会の誕生以来、社会や文化を支える基礎構造としての機能を果たしている言語コミュニケーションは、コンピュータやネットワークテクノロジーの発達による情報化とグローバル化によりその性質と機能が複雑化し根本的な変貌を遂げつつある。このような時代における言語コミュニケーションの本質を探求し、現代社会と言語コミュニケーションにかかわる様々な問題に理論的及び実践的に取り組む専門家の養成を行う。」という言語コミュニケーション論コースの教育目的を遂行するために、言語伝達論講座では、多様性を増す国際社会において様々なコミュニケーションの鍵としてその重要性を一層増している言語の構造、情報伝達、社会的機能などを研究してその本質を明らかにし、さらにコンピュータによるテキスト処理などの実践的な技能の開発や養成を行うことによって、公共伝達や国際広報研究などにも必要な言語学的基礎を提供する。この講座には、言語伝達論、コーパス分析論、言語構造論、コミュニケーション学、多言語相関論、対照言語論の分野が所属している。

分野の教育目標

 言語系の研究を志す学生は言語コミュニケーションに関わる理論的基盤を形成すると共に、自分の研究テーマを発見しその応用・展開ができること。それ以外の学生は人間のコミュニケーションに関わる基礎的知識を獲得、その特質を理解し、コミュニケーション能力の養成・向上を図ること。

分野活動紹介

 伝達論講座のメンバーを中心に、平成22年度メディア・コミュニケーション研究院公開講座「日常性の中のことばの不思議」を、6月30日から8月4日まで、毎週水曜日全6回にわたり実施しました。  本講座では、日常生活にあって普段はほとんど意識することのないことばの不思議な性質が日々明らかにされ、その中には語や文の成り立ちについての発見、ことばの音の中に隠れた秘密、コミュニケーションと文化の関わりに見られる不思議など、毎回新しい言語研究によって発見されたことばにまつわる不思議について、各講師から貴重な話がありました。われわれの日常生活に欠くことのできないことばの不思議がテーマとあって、毎回講座の終了後には受講生が熱心に担当講師に質問する姿が見られ、その中には国際広報メディア・観光学院の聴講生として講義を受けたいという受講生もおり、本講座のテーマに対する関心の高さを実感しました。  講座の最終日には、4回以上出席した37名に、担当講師から修了証書が手渡されました。今回修了証書を受けたのは、全受講生の9割に上り、本講座は盛況のうちに無事終了することができました。

担当教員

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