2013年11月16日特別演習 最終発表会「美しいムラ美瑛にとっての観光とは!?」を開催しました(観光創造専攻)

<実施報告>
2013年11月8日(金)午後、美瑛町役場にて特別演習 最終発表会「美しいムラ美瑛にとっての観光とは!?」を開催しました。


 農業を主要な産業として形成されてきた美瑛は、その営みを表す美しいムラの景観が「丘のまち」として注目され、多くの人が観光に訪れる地域となっています。しかし、地域住民が土と向かい合い農作物を生産する営みである「農業」に対して、外部者が美瑛内において自家用車やバスにて丘の景観を見て回る形態をはじめとする「観光」は、いくつかの衝突、あるいはすれ違いを起こしていることも事実です。


 そこで北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻では、特別演習「美瑛町をフィールドとした観光地域づくりに関するプロジェクト演習」の受講学生が、さまざまな観点から美瑛における農業と観光との関係を読み解き、観光を基軸としてそれらの矛盾を解決する新たな関係のあり方の提案を試みました。



 最終発表会では、特別演習を受講する学生10名が、担当教員の指導のもとで自らが調査研究してきた成果を、美瑛町住民や町役場職員等に向けてポスターを用いて発表し、質疑応答をとおして、美瑛町の地域課題の解決に貢献することを目指しました。

 発表タイトルと発表者は下記の通りです。

■『観光客の農地立ち入り問題の解決に向けて~私たちの愛する美瑛へ』 許玉萱、越信二、星屋都香
■『就農者の観光への理解度把握に向けて~統計的分析手法の提言』 平井健文
■『新浪微博(シンランウェーボー)の活用と中国人観光客誘致に関する提案~岐阜県を事例にして』 劉祥
■『青い池およびビルケの森の利活用に関する中間報告』 南亜太良、青木拓洋、小坂典子、熊野直紀、田中利樹


 当日は、美瑛町長ならびに町役場の関連部署の方々、そして一般参加の方々を含む総勢37名の方にご参加を賜り、受講学生による発表内容をもとに、予定時間を30分以上延長して活発な議論が展開されました。学生の提案をさっそく採用していただけるとのコメントがあった一方、町長からの厳しいご指摘もあり、大変充実した発表会になりました。

 さらに、成果がまとめられたポスターが、美瑛町役場庁舎内の「まちづくり創造研究所」に展示され、広く町民の皆様やその他一般の方々に公開されております。



 美瑛町の皆様方に、この場をおかりしまして感謝申し上げます。

 本当に有り難うございました。



                                              特別演習担当教員一同


 ◆当日の様子を公開しておりますので、こちらをご覧ください。