2019年2月14日佐々田博教准教授による『農業保護政策の起源』(単著)出版のお知らせ

現代日本学講座・佐々田博教准教授による書籍『農業保護政策の起源:近代日本農政の発展 1874~1945』(単著)が勁草書房より出版されました。

内容紹介:
激しい論争が続く日本の農業、実は明治初期には大規模化や海外輸出を目指していた。ではなぜ保護主義へと向かっていったのか? その起源を探り、政官業「農政トライアングル」の神話を解体する。

第1章 いつから農業は保護されるようになったのか
 1 本書の概要
 2 政策アイディアに注目して農政を分析する方法
 3 本書の構成

第2章 大農か小農か――明治期の農政をめぐる対立
 1 勧農政策
 2 産業組合法と農政の転換
 3 まとめ

第3章 農務官僚の台頭と小農論の広がり――大正・昭和初期の農政の展開
 1 保護主義的性質を強める農業政策
 2 小作関連法の政策過程
 3 利害構造に注目した説明――合理的選択論
 4 政策アイディアに注目した説明――構成主義制度論
 5 まとめ

第4章 食料統制システムの構築――戦時期における政府の市場介入
 1 米価政策
 2 産業組合の権限強化
 3 権限強化が行われた理由
 4 まとめ

第5章 農山漁村経済更生計画――戦時期における農村の組織化
 1 農山漁村経済更生計画
 2 利害構造に注目した説明――合理的選択論
 3 政策アイディアに注目した説明――構成主義制度論
 4 満州移民政策、「皇国農村確立運動」、そして終戦へ
 5 まとめ

第6章 日本農政の来た道とこれから
 1 農業保護政策の起源
 2 戦前農政の遺産
 3 現在の農政論争との関連性
 4 今後の研究課題

『農業保護政策の起源』表紙