2019年8月29日齋藤拓也准教授による『カントにおける倫理と政治―思考様式・市民社会・共和制―』(単著)出版のお知らせ

ジャーナリズム論講座・齋藤拓也准教授による書籍『カントにおける倫理と政治―思考様式・市民社会・共和制―』(単著)が、2019年7月に晃洋書房より出版されました。

『カントにおける倫理と政治』表紙

【内容紹介】
カントの思想において、市民社会はなぜ必要であり、どのような結合でなければならないのか。従来、政治的社会の観点からのみ考察されてきたこれらの問いを、倫理的社会の観点からも問い直し、カントの「市民社会」概念を再構築しなおす試み。

【目次】
序論
第一部 自然状態の原因
 第一章 徳と幸福
 第二章 自由な意志規定にみられる悪の問題
 第三章 自然状態の二重性―「法律的自然状態」と「倫理的自然状態」

第二部 市民社会と啓蒙
 第四章 悪の問題の解決策としての二つの「市民社会」
 第五章 啓蒙―思考様式の真の改革
 第六章 理性の公共的使用と統治

第三部 共和制への漸進的改革の諸相
 第七章 民主政のパラドクスとカントの共和制概念
 第八章 政治における「知恵」の概念―公的意志の形成をめぐって
 第九章 統治の改革と祖国的な「思考様式」

結論 「市民社会」が自らを変容させうる諸条件について

あとがき

※晃洋書房HP(http://www.koyoshobo.co.jp/book/b458818.html