2023年4月7日『ミャンマーの民主化を求めて:立ち上がる在日ミャンマー人と日本の市民社会』(寿郎社)刊行のお知らせ

平和研究・和解学を志向する企画「国家暴力の記憶」を研究領域の柱とする東アジアメディア研究センターは、2021年2月1日に国軍によるクーデターが発生したミャンマーの民主化をめぐる市民講座を、2022年7月から12月まで全5回開催しました。
クーデター以降、強権的に権力を掌握した国軍に対して平和的抵抗運動を展開した市民は「国民防衛隊」を結成し、少数民族と連携して武装闘争を続けています。民主化を求める市民に対する軍の武力弾圧によって多くの死者が発生し、人権団体「政治犯支援協会」によるとその数は2000人を超すといわれています。2022年7月には、国軍統制下の裁判所が民主派活動家らを処刑するなど、軍の横暴も続いています。
世界各地でミャンマーの人びとが現地の市民と連帯し、国軍への抵抗がまだ終わっていないことを訴えています。市民講座は、世界各地のミャンマーの人びとが現地市民の連帯し、日本でも各地で母国の民主化、平和と自由を求める活動を展開していることに焦点をあて、在日ミャンマー人の研究者、政治リーダー、一般市民および日本人の支援者を講師として招いて開催したものです。
本書『ミャンマーの民主化を求めて:立ち上がる在日ミャンマー人と日本の市民社会』(寿郎社)はその市民講座の記録をブックレットとしてまとめたものです。日本に在住するミャンマーの人びとの奮闘について、みなさんの「もっと知りたい」「もっと何かしたい」といった気持ちに本書が応えられていれば幸いです。

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