玄 武岩 / HYUN Mooam

  • 玄 武岩
    職名:
    教授
    担当分野:
    メディア文化論

担当授業

文化越境論演習

授業内容

〈境界〉論へのアプローチ

 中心からすると内部と外部の相対峙する政治的空間の最前線である「境界」は、周辺からすれば政治関係を通り越してヒト・モノ・文化が交流するコンタクト・ゾーンでもあります。「境界」は本来的にせめぎ合う両義的な争闘の場なのです。
 「境界」の構築や変動によってその様相を大きく変貌させる人の移動、文化、思想のトランスナショナルな展開から、越境という政治的・社会的・文化的思考の可能性を模索することができます。こうしたアプローチをとおして、これまで自明とされてきた集団や属性の全体性・同質性を批判的に問い直し、内部と外部、集団と個人、中心と周辺をめぐる文化的ヘゲモニーの政治的意味を多面的に捉えます。

略歴・主要業績

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。著書に『韓国のデジタル・デモクラシー』(2005)、『統一コリア』(2007)、『コリアン・ネットワーク』(2013)、『「反日」と「嫌韓」の同時代史』(2016)、共著に『大日本・満州帝国の遺産』(2010)、『サハリン残留』(2016)、編著に『越境するメディアと東アジア』(2015年)など。

北海道大学研究者総覧 個人ページ

所属学会

日本マス・コミュニケーション学会、同時代史学会

電子メール

gen@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

メディア文化研究、日韓関係論

研究コラム

アジア地域主義論-メディア・記憶・歴史

東アジアにおける新しい地域秩序の形成は現実のものとなるだろうか。こうした地域主義の問題をメディア・記憶・歴史という3つの側面から接近し、この地域 の歴史的かつアクチュアルな関係に焦点をあて、マスメディアの偏見や歴史感情に左右されない東アジアの公論形成の理論的・実践的基盤の構築をめざします。