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研究院紹介

教員プロフィール一覧

辻本 篤 / TSUJIMOTO Atsushi

辻本 篤
職 名:
准教授
専 攻:
国際広報メディア専攻
担当分野:
国際広報論

担当授業

組織コミュニケーション論
社会調査方法論演習

授業内容

「組織コミュニケーション論」では、組織コミュニケーションの本質的テーマと考えられる組織学習論の概念検討とその応用を検討します. 「組織コミュニケーション」とは、「組織を構成する個人の目標イメージと、 組織自体の目標イメージを一致させるための、一連のコミュニケーション活動である」と理解してください。組織学習論を構成する5つの概念(システム思考(systems thinking)、 自己マスタリー(personal mastery:自己研鑽)、 メンタル・モデルの克服(mental models:先入観の克服)、 共有ビジョンの構築(shared vision)、 チーム学習(team learning))を総合的に理解しよう。 5つの概念はそれぞれ独立して機能するのではなく、「システム思考」を軸に、有機的な連携のもとに機能することまで理解できれば、最強の組織を設計・運営できるでしょう。

「社会調査方法論演習」では、修士論文を執筆する上で必要となる(であろう)実証研究の手法を習得し、実査 から得られるデータの分析を進めながら調査実務の習得を目指します。調査を企画、実施し、分析、報告するまでを実際に経験しましょう。社会調査はトラブルの連続です。手法を学び始めた頃は、多くの想定外の難題にぶつかります。貸出不可のデータ・セットを誰かが持ち出している。回収したデータを検証しても、思ったような結果が得られない。相手が言いたくない事を聴き出そうとして、怒られて帰ってくる…等々。失敗や苦労の連続だと思います。
しかしこれらを乗り越え、成果が出れば、まさに至福の時を味わいます。多くの挫折/失敗を乗り越えた人には、社会現象を炙り出すために必要な、独特の〝嗅覚〟が身につくでしょう。定性調査/定量調査を問わず、成熟した社会調査のスキルを身につけていきましょう。

経 歴

1972年、三重県 鈴鹿市生まれ。2006年、東京大学 大学院人文社会系研究科博士課程 単位取得退学。東京大学大学院情報学環 助手、助教、特任研究員、客員研究員を経て2013年4月より現職。
著書に『組織学習の理論と実践 』生産性出版,2014年(単著),CREATIVE MARKETING FOR NEW PRODUCT AND NEW BUSINESS DEVELOPMENT、World Scientific Publishing Co.Pte.Ltd, Aug, 2008.(共編著), RISK AND CRISIS MANAGEMENT 101 Cases,(Revised Edition),World Scientific Publishing Co.Pte.Ltd.,Jan,2010. (共著), Corporate Strategies for Dramatic Productivity Surge,World Scientific Publishing Co.Pte.Ltd.,June、 2013.(共著), Uncertainty and Catastrophe Management, Imperial college Press. (近刊,共編著)など。

所属学会

情報文化学会、日本危機管理学会、情報メディア学会

電子メール

tsujimoto@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

組織学習論、リスクマネジメント論

研究コラム

私は経営組織におけるリスクコミュニケーションのあり方を検討しています。組織論における「リスク」は純粋リスク(pure risk)と動態的リスク(loss or gain risk )に大別されると考えます。前者は損失しか与えないリスクですが、後者はリスクそのものの運用次第で、大きな損失を生むこともあれば莫大な利益を生むこともあり、 リスクという情報をマネジメントする醍醐味があります。

前者では、特に製品事故における組織コミュニケーションのあり方(対内的/対外的な組織広報のあり方)や、危険物取扱組織における対内的リスクコミュニケーションのあり方を模索しましたが、ここ暫くは後者を重点的に扱ってきました。人文社会科学における新しい情報学の知見(基礎情報学/構成主義的認識論)を手法に据えて、新しい戦略的ナレッジマネジメントの方法論を模索しています。組織の中で創出/攪乱・拡散/構造化するコミュニケーションを観察し、そのひとつひとつに、組織にとっての、何らかの、「意味/価値のまとまり」を見つけることが、斬新な組織戦略を導くと考えています。

試論として、「ツイッタ-による組織情報の提供」(原題:「ザッポス(Zappos)のツイッター効果 -ネオ・サイバネティックス的・観察空間の創出-」)、「CECIL McBEEの製品開発モデル」(原題:「CECIL McBEEの「観察行為」-組織とお客様の“心の世界”をつなぐ-」)、「情報が組織化されるプロセス」(原題:「Francfrancの商品開発のモットー・販売スタイル-日常の息吹を身体感覚/感情で知覚することから-」)(ともに、共著『桁違い効果の経営戦略』芙蓉書房出版、2011年に所収)などがあります。この戦略的ナレッジマネジメントに関する研究は走り出したばかりですが、非常に興奮しながら取り組んでおります。