中川 理 / NAKAGAWA Satoru

  • 中川 理
    職名:
    教授
    担当分野:
    国際広報論

担当授業

国際経営論演習Ⅰ(経営戦略)
広報とマーケティング
キャリア開発演習、キャリア開発研究
実践演習Ⅰ、Ⅱ(インターンシップ)
博士インターンシップⅠ、Ⅱ
大学院共通授業科目(一般科目):複合領域 北海道サスティナブルワイン学

(全学講義)
コンサルティング入門Ⅰ~論理思考の身につけかた~
コンサルティング入門Ⅱ~発想転換の方法論~
経営戦略入門

授業内容

 株式会社野村総合研究所(以下、NRIと略)における30年を超える経営コンサルタント及び組織・企業経営の実務家としての経験を活かし、実践的な教育を提供している。MITスローンスクールで学んだMBAの知識とNRIでのビジネスの豊富な実務経験に基づき、学問を単なる学問として学んでもらうことに留まらず、実践的な内容やノウハウを学んでもらうことを重視している点に特徴がある。
 大学院の「国際経営論演習Ⅰ(経営戦略)」においては、グローバル戦略やマーケティング戦略を学んでもらうため、主にB2C企業の成功事例や失敗事例について、グループワークを中心に授業を実施し、関連する知識やフレームワークを活用できるようになる実践的な教育を目指している。
 また、同学院のキャリア支援委員長として、「キャリア・ディベロップメント」関連の各種授業の提供、北海道放送株式会社と連携したインターンシップ活動(SNSや動画を活用した北海道の広報活動)の推進、道庁や各種IT企業と連携した活動や情報提供などを行っている。これらの活動を通じて、NRIでの組織・人事戦略、人材開発戦略の実践的な経験や、NRIアメリカの社長及び海外子会社42社の事業統括を行ってきた経験も必要に応じて提供している。
 最近の専門領域の一つであるワイン関連では、北大農学研究院と共同で開講している「大学院共通授業科目(一般科目):複合領域北海道サスティナブルワイン学」において、ワインのマーケティングに関する講義を担当しており、消費者、若者の観点から北海道のワイン産業の振興に努めている。

略歴・主要業績

 1989年に東京工業大学大学院電気電子工学専攻を修了。同年、野村総合研究所に入社し31年間勤務。消費財やサービス業、ヘルスケア領域を中心にマーケティング及び事業戦略に関する調査・コンサルティングを実施。
 1997年にMITスローンスクールに社費留学し、修了後は経営戦略やグローバル戦略のコンサルティングを主に手掛ける。また、本社スタッフとして人事制度設計、人材開発制度やナレッジマネジメントの仕組みを構築。
 2014年からNRIアメリカの社長を務め、経営と事業拡大の実務を経験。また、多くの海外拠点の取締役を務めることで事業の推進とガバナンスの両面を実践。
 2019年度を以ってNRIを早期退職し、2020年度から北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院にて教授として勤務。北大以外でのアカデミックに関する活動としては、2002年から2013年に多摩大学にて客員准教授、2002年から2006年及び2011年に慶応義塾大学にて非常勤講師を兼務した経験を持つ。
 また、北大全学の講義では、「コンサルティング入門」、「経営戦略入門」を担当し、初年度の2020年度に北大総長賞を受賞。同年度以降、エクセレント・ティーチャーズとして毎年表彰され、すべての講義の中でもっとも高い学生評価を得ている。
 2023年度現在、同学院の教授以外に、北海道ワイン教育研究センターの副センター長、国税庁管轄の地理的表示「北海道」使用管理委員会官能検査員、北海道庁主導で北海道のワインの栽培家・醸造家を育成するプログラム「北海道ワインアカデミー」の講師、日本ソムリエ協会ワインエキスパート、ワイン検定講師を務めている。
 最近の研究領域としては、科研費基盤(C)「デジタル社会におけるワイナリーの顧客接点の在り方に関する研究」にてワイン・ツーリズムなどの研究、NRIデータサイエンスラボからの受託研究「ワーケーションの意思決定促進に関する調査研究」にてTwitterのデータ解析などを行っている。
 元々の専門領域はマーケティング戦略、事業戦略の立案だが、関心領域の幅は広く、学生指導においては、芸術関連(美術館、バレエ、スポーツなど)や各種ツーリズム関連、企業の勤務形態や企業の広報活動など、多岐にわたるテーマを指導している。

北海道大学研究者総覧 個人ページ

電子メール

nakagawa@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

マーケティング、事業戦略、ワイン学、経営戦略、グローバル戦略、人事・組織戦略、人材開発戦略、ガバナンス、など