菅原 陽 / SUGAWARA Yo

  • 菅原 陽
    職名:
    客員教授

担当授業

観光地域ビジネス論演習

授業内容

観光は、2016 年3月に策定された「明日の日本を支える観光ビジョン」において国策として大胆な取り組みを進めてきた結果、2019年訪日外国人旅行者数は 3,188 万人と7年連続で過去最高を更新し、成長戦略の柱、地方創生への重点テーマとして位置付けられている。
新型コロナウイルス感染拡大期間中は国際・国内において旅行者は大幅に減少、観光需要は大きく減少した。しかしながらコロナ収束後、訪日外国人旅行者数は急激に回復し、2024年の訪日外国人旅行者数は3,687万人と過去最高を記録、消費額は8.1兆円となり日本国内に大きな経済効果をもたらしている。その一方で、オーバーツーリズムや訪日客の地域的偏在、日本からの海外旅行者数の減少という様々な課題も出ており、対応が求められている。
本授業では、日本において「旅」というものがどのように変遷し、現在の「観光」「ツーリズム」という産業の社会的有用性、影響力をJTBの歴史、地域交流事業(※1)と重ね合わせながら、政府の観光政策から全国地域・北海道でリアルに起きている観光による地域活性を体感し、官民、異業種連携、観光客を誘致するための実践的なマーケティング戦略等について考え、学び、北海道並びに日本で観光地域活性化を実践できる人材の育成を目指します。

略歴・主要業績

福島県郡山市生まれ。東京学芸大学自然環境科学科卒業後、1994年に株式会社日本交通公社(現JTB)に入社。福島県、秋田県で一般旅行業に従事した後、2015年より地域交流事業(※1)担当として専門特化し、旅を基軸に地方創生による地域活性、交流人口の拡大に向けた、地域の観光客受け入れ態勢整備、観光計画策定・マーケティング、情報発信業務など自治体事業に数多く参画してきた。2年間の復興庁出向を経て2024年には事業推進部地域交流チーム広域交流事業推進担当部長として、北海道・東北エリアを担当し、観光による地域活性化事業に従事。

※1:JTBグループでは、DMC(ディステイネーション・マネジメント・カンパニー)として社会課題の解決を目指して、日本全国の各地域に正対。様々な人流、商流、情報流を生み出し、交流を創造することによって地方創生に貢献する「地域交流事業」を推進しています。