時代を先取り / 先進的外国語教育

北海道大学では、英語、初習外国語のうち、それぞれ1単位をオンライン授業として開講しています。反復の効くコンピュータ支援学習により、外国語の基礎技能の学習を、学習者がそれぞれの習熟度に合わせて自分のペースで自律的に進めています。
オンライン授業は、他の科目と有機的に結ばれたカリキュラムの中で、目標言語の運用能力を総合的に高めるよう考えられています。また、TOEFL(英語)や学内統一試験 (初習外国語)を評価に取り入れて、外国語教育の標準化をはかるとともに、その後の外国語学習に向けて指針を提供しています。

他大学にないユニークな教材作り

オンライン授業では受講者からの声を反映させながら、常によりよい外国語学習プログラムの提供を目指しています。アンケートによるフィードバックを次の教材作りに活かすとともに、総合大学の強みを最大限利用した多様なトピックを含む北大ならではの外国語教材の作成を行っています。
また、外国語教育センターは企業と共同で、対面授業の刺点を損なわないオンライン授業の実現を目指す、新しいWebラーニングプラットフォームglexaを開発しています。北大で学ぶからこそ意味のある内容を、どこに出しても引けを取らない高い品質で提供するように心がけています。

4技能のバランスをとった実用重視の学習内容

大学語学授業に対しては、順に指名されて和訳作業を繰り返すものという印象が、残念ながら今も根強く残っています。
北大の外国語教育は、そんなイメージを打ち破るために、読む、聞く、書く、話すという 4技能のバランスがとれた実用的な運用能力の向上を目指しています。高校までの基礎技能の上に、生の実践的な外国語の知識と技術を新たに構築します。オンライン授業においても、発音やライティングを含んだ総合的なコミュニケーション能力の発達を目指しています。

大学4年間の外国語学習に対応する
自律外国語学習者の育成

週1回のオンライン授業で、大学における外国語教育の全てを担えるわけではないことは明白です。外国語の他の科目との連携はもちろんですが、学習者個々が自律的な外国語学習を継続的に行っていく態度と能力が必要になります。
北大外国語オンライン授業では、受講者がそのような自律的外国語学習者となるように、直接、あるいは電子メール等の問い合わせにより、学習者からの質問に対応できる体勢を整えています。教員、TA、技術専門職員が、一丸となって学習者支援を行っています。