札幌農学校を21世紀に

北海道大学外国語教育センターの外国語授業は、札幌農学校以来の「国際性の涵養」の伝統を現代に生かす科目です。グローバル化が進展する現在、さまざまな領域で標準化が進む一方、同時に地域特有の文化も重要視されています。言葉はまさにその文化の骨格を形作っているものです。

新入生から研究者まで -着実な学修と幅広い授業内容-

外国語授業と外国語演習の流れ 一年一学期:英語Ⅰ・Ⅱ、初習外国語、一年二学期:英語Ⅲ・Ⅳ、初習外国語Ⅱ、二年~四年:外国語演習・外国語特別講義(入門~上級)、大学院:大学院共通授業

学部の外国語授業は中核となる外国語科目と応用・発展をなす外国語演習に分かれています。外国語科目は一年次で展開されます。英語の授業科目は、Ⅰ~Ⅳに分かれ、英語Ⅰは発信の基本トレーニング、英語ⅡはCALLシステムを活用したオンライン授業、英語Ⅲは「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能のいずれかに特化した技能別授業、そして英語Ⅳは「読む」ことを中心にレベルアップを目指す授業です。ドイツ語、フランス語、ロシア語、スペイン語、中国語、韓国語といった初習外国語の授業科目はⅠとⅡに分かれ、発音の基礎からスタートし、4技能をバランスよく習得します。

教育体系

外国語演習は、外国語運用能力をさらに伸ばすために、また、第三、第四の外国語を習得するために用意されています。必修で学ぶ外国語以外に、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、ギリシャ語、ラテン語、フィンランド語、ポルトガル語、広東語なども開講されています。さらに、大学院では専門の研究で駆使するような高度実践外国語も開講しています。北海道大学外国語教育センターでは、一年次の基礎から大学院の論文執筆、学術報告が可能なレベルまで段階的に体系だったプログラムを準備しているのです。