開催日時:2016年9月26日(月) 12時50分~ワークショップ「帝国の解体と女性―断絶/連続する脱植民地の生活世界―」のご案内

開催日時:2016年9月26日(月) 12時50分~

場所:北海道大学 遠友学舎(北18西6)

人の移動に伴い複雑化した植民地時代の民族とジェンダー関係は、帝国日本の崩壊や国民国家形成によってさらに大きくねじれ、重層化・複合化の度合いは格段に増すこととなりました。これにより「中国残留婦人」や「サハリン残留日本人女性」、「在韓・在朝鮮日本人妻」など、帝国日本には存在しなかった女性のカテゴリーが現れました。
本ワークショップは、台湾の日本人妻、サハリン残留日本人女性とその子ども、在韓日本人女性などをそれぞれ対象とする研究を、ジェンダーの視点から考察し整理する共同研究の一環として行われるものです。
最初に、満州移民と中国残留日本人に着目し両国間の人の移動実態や移動する人々をめぐる社会的包摂と排除について多くの論考を発表している南誠先生(長崎大学)にご講演いただきます。また、東アジア研究を主導するテッサ・モーリス-スズキ教授(オーストラリア国立大学、北海道大学外国人招へい教授)にご参加いただき、コメントをいただく予定です。
貴重な機会となりますので、ぜひご参加ください。


ワークショップ「帝国の解体と女性―断絶/連続する脱植民地の生活世界」
12:50-13:00 開会挨拶
13:00-14:00 講演「中国帰国者の境界文化-ナショナリティ、エスニシティ、ジェンダーに着目して」
     南 誠(長崎大学) 
14:00-14:25 研究報告①「台湾における日本人妻とキリスト教」
藤野 陽平(北海道大学)
14:25-14:50 研究報告②「コロンの娘たちの敗戦と戦後―在朝日本人少女の植民地経験」
広瀬 玲子(北海道情報大学)
~休憩~
15:10-15:35 研究報告③「在韓日本人女性の戦後」
玄 武岩(北海道大学)
15:35-16:00 研究報告④「戦後のサハリンと日本人女性の生活空間」
パイチャゼ スヴェトラナ(北海道大学)
16:00-16:20 コメント 
        テッサ モーリス‐スズキ(北海道大学外国人招へい教授・オーストラリア国立大学)
16:20-17:00 討論 

進行 冨成 絢子(北海道大学)

問い合わせ:北海道大学大学院附属東アジアメディア研究センター 芳賀
電話:011-706-5143(平日午後) e-mail:eastasian2@imc.hokudai.ac.jp


*添付のチラシをご覧ください。

添付ファイル