本学院の言語コミュニケーション論コースを構成する言語系の3講座(言語伝達論講座・日本言語論講座・言語習得論講座)では、毎年6月頃に1泊2日の「言語系合宿」を行っています。これは特に修士2年生にとっては学院で毎年7月下旬に実施される「修士論文・特定課題研究中間発表会」の事前準備と予行練習ができる機会になりますし、修士1年生にとっては9月末の指導教員の決定に向けて自分の研究テーマを真剣に検討する機会になり、先輩たちの発表を見ることによって翌年までにどの程度研究を進める必要があるかを事前に知ることができる機会でもありますので、参加することで得るものは大きいことでしょう。

言語系合宿では、各自の研究内容について発表・質疑応答の後、数人終わったところで、いくつかのグループに分かれて教員や他の院生からより詳細なコメントをもらったり、自分が抱えている研究上の問題について意見を聴いたりする時間があります。自分の発表だけでなく、他の人の研究発表を良く聞き、的確な質問や意見を出すことも大切な訓練になります。

言語系合宿への参加は任意で、修士課程の学生と教員だけでなく、博士課程の学生も参加します。合宿の準備は4月下旬から始まり、当日までに合宿の担当教員の指導を受けて発表の準備を行います。この合宿は授業として履修登録をし、単位を取得することもできます。その場合はさらに合宿終了後に、他の発表者の研究について的確なコメントをレポートとしてまとめ、提出することも求められます。

言語系合宿-研究発表風景
言語系合宿-研究発表風景
言語系合宿-グループディスカッション
言語系合宿-グループディスカッション

2日間、日中は充実したスケジュールで研究発表とグループ討論を行いますが、初日の夕食後には懇親会もあって、ふだんあまり会う機会のない他の院生や教員ともさまざまな話をして親睦を深めることができますし、研修先の設備によってはちょっとしたレクリエーションを楽しむこともできますので、学院生活の思い出の1つになるでしょう。