2011年11月29日東日本大震災の学生活動報告

やってみましたボランティア

2011年3月の東日本大震災に関して、本学院では調査研究プロジェクトのほかに、学生有志によるチャリティライブの開催や、海外留学先での募金活動といった実践がありました。組織づくりやPR、企画運営などを自ら行った経緯を報告します。


*チャリティライブ

震災直後の3月末、「全国25カ所で同日同時刻より行うチャリティライブの北海道版をやらないか」というお話を頂きました。二つ返事でその趣旨に賛同し、北大構内の遠友学舎を会場に定め、早速準備に取り掛かりました。北大生も含めたアマチュアミュージシャンに声をかけ、震災とどう関わるかを話し合いながら「良い音と選曲、震災支援報告、映像での対外発信」を方針に準備を進め、企画を練っていきました。



準備期間の短さや機材不足等の壁はありましたが、色々な方のご協力・ご助言を賜わりながら準備を進め、2011年4月17日(日)に「東北関東大震災復興支援コンサート 北海道大学編 -序章-」をタイトルに開催の運びとなりました。ライブでは、北大ジャズ研をはじめ4団体が、それぞれの震災や支援に対する思いを語り、またそれぞれの想いを乗せた音を奏でました。さらに被災地の方々をより理解するための機会として、震災が起こった時刻から大きな揺れの続いた2分間を沈黙のうちに体感する時間を設けました。



また、震災直後に現地で復興支援活動を行ったNPOのメンバーを招いてのトークセッションも設けました。伝統メディアの報道からは伝わりにくい、ボトムアップの様々な取り組みが行われていることがわかりました。




その他に、メディアの研究を行っている本学院ならではの取り組みとして、Ustreamでライブの様子を生中継しました。道外や海外の卒業生・留学生からアクセスやメッセージがあり、繋がりを感じることが出来ました。

Amazing Graceを熱唱&熱演




2週間という限られた準備期間内で最善を尽くしましたが、反省点も見えてきました。その内容は集客や資金の不足、コンセプトの曖昧さです。音楽という間接的な手段をどのように支援へ結びつけるのか、どのように足を運びアクセスしていただけるかは難問です。しかしながら、特にライブ当日は休日であったにも関わらず、快く手伝ってくださった留学生をはじめ、学院生の潜在的な力が発揮される場となったこと、学外とのコミュニケーションがはかられたこと、これらは非常に嬉しく貴重な経験でした。この場をお借りして、ご協力、ご来場いただいた皆さまに心から感謝致します。(D1 三ツ木、杉江、志子田)

※なお、このイベントで集まった84,368円の募金は、日本赤十字社および北海道NPOファンドに寄付しました。