2012年1月20日シンポジウム「中国をどのように伝えればよいのか-中国報道の過去、現在、そして未来-」のお知らせ

本年2012年は、日本と中国の国交が回復して40周年の年にあたります。1972年の国交回復4年後の1976年に、周恩来、朱徳、毛沢東ら中華人民共和国の建国を担った革命世代の指導者が死去し、国内を混乱状態に陥れた文化大革命が終結、1970年代末から鄧小平による改革開放政策が始まりました。

その後中国は、1989年の天安門事件を経て、1990年代初頭から中国全土の市場化がはじまり、21世紀に入ると世界貿易機関(WTO)に加盟、さらなる経済成長を遂げました。2008年の北京五輪、10年の上海万博を経て、中国は米国に次ぐ経済大国となりました。

 しかし、経済の成長とは対照的に、政治の民主化は進まず、さらに海洋、宇宙への積極的な進出と相まって、中国の影響力拡大に不安感を抱く人は少なくありません。

 北海道大学東アジアメディア研究センターでは、国交回復40周年、また、本年秋に開催が予定されている第18回党大会において指導層が交替するというこの機に、これまで中国報道に関わってきたジャーナリストをお招きしてシンポジウムを開催いたします。

 田畑光永さんは、東京放送(TBS)で長年中国報道に携わってきた著名なジャーナリストであり、研究者です。加藤千洋さんは、朝日新聞社で中国報道を担当、その後、テレビ朝日「ニューステーション」のコメンテーターとして活躍されました。北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授の高井潔司も読売新聞社特派員として長年中国におりました。北海道新聞論説委員佐々木政文さん、元読売新聞社編集委員藤野彰さんも前後しますが、北京から、中国を伝えてきた敏腕ジャーナリストです。

中国報道の先達を招いて、中国報道の過去を見つめつつ、いま中国をどのようにとらえればよいのか、そして、世界に、そして日本にその姿をどのように伝えていくべきなのか、フロアの皆様とともに考えていきたいと思います。(入場無料、事前登録不要)



日時:2012年3月3日(土)13時30分~16時30分(開場13時10分)

場所:北海道経済センター8F Aホール(札幌市中央区北1条西2丁目)



講演及び討論参加者

田畑光永  元神奈川大学教授、元東京放送キャスター

加藤千洋  同志社大学大学院教授、元朝日新聞社編集委員

佐々木政文 北海道新聞社論説委員

藤野彰   中国問題ジャーナリスト、元読売新聞東京本社編集委員

高井潔司  北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授

 

 主催: 北海道大学メディア・コミュニケーション研究院附東アジアメディア研究センター

 問い合わせ先:北海道大学東アジアメディア研究センター 渡邉浩平

         電話:011‐706‐5283 koheiw@imc.hokudai.ac.jp