2013年1月24日共同研究「トランスナショナルな公共圏におけるメディア文化とアイデンティティ」 2012年度第2回研究会のお知らせ

◆◇◆<黒石 いずみ氏講演会>◆◇◆

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生活空間から社会を変える試みへの問い

戦前期東北・朝鮮生活調査・改善事業と東北大震災復興に思う事
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黒石いずみ先生(青山学院大学総合文化政策学部教授)は都市・建築史の研究とデザインの実践経験を基に、それらの空間や造形がどのように地域の文化や社会状況、人々の想いから生まれてきたかに関心を持ち、日本近現代都市・建築文化を、民俗学や、文化表象論、デザイン論の視点から精力的に研究していらっしゃいます。

今回のご講演では、その幅広いご関心を反映する形で、北海道、朝鮮半島、そして震災復興の東北へと広がる、大変興味深いお話を伺えると思われます。ぜひ奮ってご参加ください。

日時:1月30日(水)午後4時30分~6時00分
場所:北海道大学メディア・コミュニケーション研究院608
(北17条西8丁目、https://www.imc.hokudai.ac.jp/mt7/rfmc/

<ご講演要旨>「近代植民地政策と並行して発達した近代都市計画・建築計画は生活空間の改編により人々の生活や精神を改善し社会を近代化する事を目指しました。それと同時に多くの学問が発達しましたが、多くのこぼれおちた物への警鐘も絶えずささやかな抵抗として発せられていました。そしてそれらの問題は思いもかけない形で現代によみがえり、地域社会や生活の質の問題として取り上げられています。北海道で学び郷土会を主催した新渡戸稲造の影響は柳田國男らの民俗学や今和次郎らの民家調査にも受け継がれています。その郷土会のメンバーであった今和次郎により戦前期の東北地方と朝鮮半島で行われた生活や住宅調査とそこでの問題提起、そして今回の東北大震災後の復興事業で取り上げられている諸問題との関連性を論じたいと思います。」

※講演に関するお問い合わせは、浜井祐三子(hamai@imc.hokudai.ac.jp)まで。

詳細版ポスターをダウンロードする方は,以下をクリックして下さい.

ポスター:(PDF:160KB)