拡張現実時代の観光とメディア』(共編) が2021年2月に弘文堂より出版されました。

【内容紹介】(編者からのメッセージ)
この度、『いま私たちをつなぐもの――拡張現実時代の観光とメディア』を弘文堂より上梓させて頂きました。本書は、北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院におけるおよそ8年に渡る共同研究プロジェクト(拡張現実の時代における〈場所〉と〈他者〉に関する領域横断的研究)の成果です。本書は、本研究プロジェクトを発展させた科研費研究(基盤研究(B)・東アジアにおける拡張現実時代の観光に関する研究、2017~2019)のメンバーを中心に執筆され、また研究会の招待講演者等にもご寄稿いただいております。
【目次】
序論 観光、メディア、そして拡張現実(山田義裕)
◎第1部 観光とメディア
第1章 偶有性の触媒としての観光
――拡張現実時代の「共在」に関する一考察(山田義裕)
第2章 オンライン・ツーリズムと観光体験(鈴木謙介)
第3章 コンテンツツーリズムで読み解く拡張現実化する社会
――拡張し続ける物語世界とツーリズム実践について(山村高淑)
第4章 観光的巡礼の試みとスピリチュアル・ツーリズム
――「ながさき巡礼」を事例として(山中 弘)
◎第2部 マテリアリティとコンテンツ
第5章 1906年のコンテンツツーリズム
――牧師・山田寅之助の聖地旅行(岡本亮輔)
第6章 旧軍のバトルフィールド・ツーリズム
――人吉球磨の海軍遺産による観光振興の取り組みを中心に(内田純一)
第7章 オートモビリティと移動身体
――宮本常一におけるフィールドワークの〈速度〉と拡張現実(門田岳久)
第8章 スマートフォンの中のおみやげ
――縮減するマテリアリティと保持されるパフォーマンス(鈴木涼太郎)
◎第3部 パフォーマンスとコミュニケーション
第9章 変化し続ける都市の歴史的想像力
――地図とガイドブックから見た東京の風景(深澤晃平)
第10章 観光ルートを作る想像性と身体
――メディアとしてのマップ(田中孝枝)
第11章 サウンドツーリズム研究の可能性
――「都市ASMR」を事例に(金成玟)
第12章 分裂とつながり
――現代中国におけるムスリム・コミュニティの変容と生誕祭の活発化(奈良雅史)
第13章 仮想・拡張現実空間のピースツーリズムと当事者性(ファン デル ドゥース 瑠璃)
※弘文堂HP https://www.koubundou.co.jp/book/b555629.html