2025年12月19日講演会「ミャンマー報道最前線 総選挙の背景と結果を読み解く」のお知らせ

 2025年12月末に行われるミャンマーの総選挙。2021年に起きた軍事クーデター以降、多くの民主派政治家・活動家が逮捕され、残った人たちも亡命や潜伏などを余儀なくされています。また、国全体に言論統制が敷かれ、SNSで選挙や軍を批判した人もそれに「いいね」しただけの人もすでに数多く逮捕されています。このような中で軍主導で行われる選挙にいったいどれほどの正当性があるのか、形だけの「民政移管」を達成し国際社会にアピールするのが軍の目的ではないのか—。そうした非難がミャンマー国内外から噴出しています。
 日本でミャンマーの状況を詳細に発信している大手メディアは少なく、ネットなどで積極的に探さなければ、個人が情報を得るのは難しい状況です。そこで今回は、台湾を拠点にミャンマーの実態を継続的に取材している楊智強さんをお招きすることにしました。民主化運動の現状から選挙結果の分析に至るまで、ミャンマーの最新情勢をお聞きする貴重な機会です。

日時:2026年1月18日(日)14時~16時
場所:札幌エルプラザ(北区北8条西3丁目28)大研修室A・B
講師:楊智強(ジャーナリスト) ※日本語通訳あり

楊智強(Will Yang/ヤンチイチャン)
台湾出身。ジャーナリスト歴13年。2023年5月に調査報道専門の台湾メディア「報道者」(The Reporter)を退職し、フリーに戻る。タイ、ミャンマー、台湾を拠点とし、ミャンマー民主化運動の実態を掘り下げて伝える報道を行っている。台湾ジャーナリスト協会常務理事。2023年「人権新聞賞」、2024年「卓越新聞賞 国際報道部門」受賞。ミャンマー報道に特化したネットメディア「辺境の目(Border Eyes)」を設立。現在はタイとミャンマーを拠点に、現地のジャーナリストと連携しながら、軍政府の動向や抵抗勢力に加わる若者たちの思いなど、ミャンマーの今を世界に発信している。

主催:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センター
協力:ミャンマー・ユース・アソシエーション北海道(MYAH)/NPO法人さっぽろ自由学校「遊」

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