2026年9月30日連続講座「歴史的背景から考えるミャンマー/ビルマ」のお知らせ

東アジアメディア研究センターが協力を行っている下記講座が開講されます。
ご関心のある方はぜひご参加ください。

●講座名:歴史的背景から考えるミャンマー/ビルマ

●内容:
ミャンマーでは2021年2月のクーデター以降、国軍による強圧的な支配が続き、それを受け入れない人々による抵抗が長期に続いています。その結果、私たちは数百万人にのぼる国内避難民や、難民となって外へ逃れた人々に対する人道支援の強化を求められています。
本講座ではミャンマーの近現代の歴史を振り返り、因果関係を総合的に考える中で、現代ミャンマーが直面する問題の本質を見ていくことにします。単に年表を追うのではなく、テーマを明確にした講義をおこない、質疑応答の時間も生かしながら、ミャンマーの実像に迫ります。

●日程:11/11(水)開講 全5回 19:00 ~ 21:00

●会場:オンライン開催(Zoom使用)

●参加費:通し:一般5,000円 会員4,000円 25歳以下2,000円
     単発:一般1,500円 会員1,000円 25歳以下500円

●講師:根本敬(上智大学名誉教授、ビルマ近現代史)
1957年生まれ。1980年代より40年以上ビルマ(ミャンマー)の近現代史研究に携わる。特に英領期と日本占領期および独立後の研究に力を注ぎ、その間のビルマ・ナショナリズムの形成と変容の解明に取り組む。ミャンマー問題に関するメディアの取材や講演依頼にも積極的に応じている。主な著書に、『抵抗と協力のはざま―近代ビルマ史のなかのイギリスと日本』(2010年、岩波書店)『物語ビルマの歴史―王朝時代から現代まで』(2014年、中公新書)などがある。

●主催:NPO法人さっぽろ自由学校「遊」

●協力:MYAH(Myanmar Youth Association Hokkaido)、
    自由と平和な表現活動を支援する団体 WART、
    北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院附属東アジアメディア研究センター、
    YPC(YokohamaPampletCampaign-Myanmar)

第1回 11/11(水)ミャンマー(ビルマ)はいま—2021年軍事クーデターとその後の苦難
国軍による3度目のクーデターはなぜ起きたのか。その目的、国民の苦境、国軍の「論理」と利権構造を明らかにし、抵抗する人々が目指す未来の連邦民主制国家について考察します。国際社会の対応や日本の姿勢、軍政によって実施された「総選挙」のむなしい実態もとりあげます。

第2回 12/9(水)歴史的背景① イギリス支配の影響(1886-1941)
英国によりビルマが王朝国家から近代領域国家につくりかえられたことと、それが土着社会に与えた影響について論じます。特に植民地政府がつくりあげたビルマ知(植民地知)がその意に反して土着の人々に政治的に理解され、ビルマ・ナショナリズムを生み出した過程を考察します。

第3回 1/13(水)歴史的背景② 日本軍支配の影響(1942-1945)
アジア・太平洋戦争中の日本軍のビルマ占領について、その軍事目的、戦時中に付与した中途半端な「独立」の実態、一般庶民の苦難に触れたうえで、日本軍に協力したナショナリストたちが最終段階で「反ファシズム」を旗印に抗日闘争に決起した経緯と、その政治的影響について考察します。

第4回 2/10(水)歴史的背景③ 独立後の混乱と民族政治の広がり
日本軍敗退後、2年半でビルマは英国から独立しますが、国内政治は混乱を続け、1962年以降は国軍が国家統治を独占するに至ります。その過程を検証し、主な要因として民族政治の広がりについて指摘し、国民の反国軍意識の強まりと共に、ミャンマーにおける国民形成の頓挫を確認します。

第5回 3/10(水)もうひとつの苦難—ロヒンギャ問題を考える 
ロヒンギャの出自と居住地域、宗教、そしてミャンマー定住の歴史的背景を考察したうえで、彼らがミャンマーで差別・排斥されてきた理由と問題の解決を拒む諸要因を指摘します。また、5回の総まとめとして、ミャンマーをめぐる混乱の基本要因としての「否定の論理」をあぶりだします。※この回のみ講師が来札し、さっぽろ自由学校「遊」(愛生舘ビル5F 501A)にて対面・オンライン併用で実施する予定です。

●詳細・申込先
https://sapporoyu.org/2026/09/2976/

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