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部内共同研究プロジェクトの紹介

本研究の概要

2017年4月2日 大学と地域の先住民族・マイノリティの対話と連携に基づいたエンパワーメントに関する研究

 当研究プロジェクトは以前ゲーマンらが科研プロジェクトで緩やかなつながりを持つアイヌの活動家(文化実践者)たちと院内共同研究補助金でお世話になったことがある 米国アラスカ州のボブ・サム氏、また台湾のツオ民族出身のTibu Vayayana准教授を交え、行った国際的な先住民族の共同研究交流から現れてきた課題から発生したものである。

 研究会の自由な討論から自然発生的に出てきた課題の中に、メディア・コミュニケーション研究院が従来行ってきた研究の対象領域と強い関連があるマイノリティ支援や多文化共生、地域開発から、民族教育の支援と言った課題まで、メディア・コミュニケーション研究院の研究者が地域の方々とともに取り組んできたものが多く含まれた。合わせて、アイヌの研究協力者の二人から、それぞれに運動支援の依頼と地域起こし活動への支援の依頼を受けたゲーマンは、それを受けて、科研プロジェクトの最終年度である今年度に、アイヌの人々に共感されかつ研究領域はアイヌ側のニーズにあったものを専門とする研究者を加えて、新なプロジェクトに乗り出そう、と思うようになった。現段階ではこれは玄とパイチャゼではあるが、将来的に基盤づくりが固めれば言語教育を得意とする教員や観光創造の教員の加担も考えられる。

また、昨年は、北海道大学からアイヌ民族の遺骨が返還される歴史的な時であったと同時に、遺骨の再埋葬に伴い、アイヌの研究協力者である一人、葛野次雄氏が受け継いできた先住民族の儀式が復活され実現される文化復興のまたとないモメントでもあった。このことから、儀式の実現が滞りなくできるよう支援できるところをタイムリー に把握するべきと考えたと同時に、ゲーマンと文学研究科の小田博志准教授が2013年の助成金で開催した遺骨関連のシンポジウムをフォローするための催しを開催することを決めた。

一方で、玄がアレンジしたモーナシュ大学の岩渕功一教授とその研究仲間の来札に伴って、北海道における越境的多文化主義に関する催しを6月6日に開催する運びとなっていた。ゲーマンとパイチャゼの研究を発表することにより、新な共同研究の展開が望めた。

つまり、北大側に対しアイヌ側から要求されている支援を遺骨返還の機会や、昨年既に予定されていた岩淵先生たちを迎える シンポジウムや客員教員としてテッサ・モリ=ススズキ教授を迎え入れることにともない、既存の基盤に加えることにより新な研究プロジェクトの体制づくりに挑戦した。

2016年12月までゲーマン研に9か月研究院研究員として所属した、アイヌ民族出身の鵜澤加那子氏を交えた研究会「都市部に生きる先住民族−アイヌ民族からボリビア先住民族−」も開催した。一方で、Japan Focus誌の特集に、ゲーマンはモリス教授に原稿の投稿に協力依頼を受けた。それぞれの研究会に関しては案内チラシ、シンポジウムに関しては報告書原稿を参照されたい。