開催日時:2015年7月8日(水) 14時45分~研究セミナー「メディアと観光が作る宗教文化―現代サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼の世界」を開催します

開催日時:2015年7月8日(水) 14時45分~

場所:北海道大学メディア・コミュニケーション研究院棟608室

以下の通り研究セミナーを開催いたします。

講演者:岡本亮輔(観光創造専攻・国際地域文化論分野)

スペイン北部を横断するサンティアゴ巡礼は、現代でもっとも活気ある聖地巡礼の一つだ。巡礼者数は、最近30年間で100倍に増加した。多くの巡礼者は、スペインとフランスの国境のピレネー山脈を出発し、1ヶ月以上、毎日20~30kmを歩いて聖地を目指す。
しかし、年間20万人を超える徒歩巡礼者のほとんどはカトリック信者ではない。受洗の時以来教会へ行ったことのない人や、聖ヤコブが誰なのかを知らない人もいる。つまり、信仰なき巡礼者なのである。
それでは、なぜ、彼らはあえて歩いて聖地を目指すのか。中には巡礼中に命を落とす人もいる。本発表では、20世紀終盤以降、メディアによって巡礼空間が観光へと開かれ、観光が新しい宗教文化を創造しつつあることを考察する。

申し込み不要です。是非ご参加ください。

主催:メディア・コミュニケーション研究院 研究成果公開委員会