開催日時:2019年11月2日(土) 14時00分~シンポジウム<美麗島事件と光州事件からみる「アジア連帯」>のご案内

開催日時:2019年11月2日(土) 14時00分~

場所:北海道大学情報教育館3階 スタジオ型研修室(札幌市北区北17条西8丁目)

日本の社会運動がアジアへ目を向けていった時代――
2019年は、国際的に注目を集め台湾民主化の転換点となる美麗島事件から40周年を迎えます。東京では1976年に台湾の政治犯を救う会が発足し、長年にわたり白色テロに苦悩する台湾の人びとに手を差し伸べてきました。一方、韓国で1980年に発生した光州事件での出来事を外部に知らせたのは外国人記者やキリスト教関係者でした。事件で死刑判決が言い渡され、のちに大統領となる金大中氏の救援に乗り出した「日韓連帯」の意味も決して少なくありません。
2日(土)のシンポジウムでは台湾と韓国から研究者をお招きし、美麗島事件と光州事件を通じて、アジア民主主義におけるトランスナショナルな連帯の歴史とその今日的な意味について考えます。(中国語および韓国語の通訳あり)
また3日(日)には台湾の白色テロ受難者の蔡焜霖氏と、親族が受難者の龔昭勲氏に日本語でご講演いただきます。
いずれも入場無料、事前申し込み不要です。皆様のご参加をお待ちしております。
*添付チラシもご覧ください。

<プログラム>
11月2日(土)【国際シンポジウム】「高雄1979、光州1980:二つの民主化運動40年」
第一部 光州1980.5.18
 14:00 劉京南/曺娥羅(韓国・全南大学)
    「光州事件のイメージの拡散と再現」
 14:30 李美淑(立教大学)
    「光州5.18からみるトランスナショナルな公共圏―「連帯」の再帰性をめぐって」
第二部 美麗島事件1979.12.10
 15:30 薛化元(台湾・国立政治大学文学院院長)
    「美麗島事件與高雄事件 戰後台灣政治發展的重要轉折」
    (美麗島事件と高雄事件 戦後台湾政治の分岐点)
 16:15 陳儀深(台湾・総統府国史館館長)
    「高雄事件檔案解讀 著重於當局心態,海外救援與後續影響」
    (高雄事件ファイルを読む 当局の心理状況と海外からの支援、そしてその影響を中心に)
 17:15 全体討論
 18:00 終了

11月3日(日)【講演会】「真相・和解・伝承 台湾の白色テロと移行期の正義を考える」
 10:00 蔡焜霖(白色テロ受難者)
    「見證 台灣白色恐怖43年,壓迫與反抗的脈絡」
    (証言 43年間の台湾の白色テロ 迫害と抵抗の文脈)
 11:00 龔昭勳(フリーライター)
    「傳承 從歷史中找到希望」
    (伝承 歴史の中の希望)
 12:00 和解 全体討論
 12:30 終了

添付ファイル