開催日時:2022年3月5日(土) 14時00分~2021年「メディア・アンビシャス大賞」受賞作発表と表彰式のご案内

開催日時:2022年3月5日(土) 14時00分~

場所:Youtube配信

市民でつくるメディア・アンビシャス(代表・上田文雄=前札幌市長)は2009年に発足し、新聞・テレビの報道を市民の立場から見守っています。その一環として「メディア・アンビシャス大賞」を設け、年に1回、新聞などの「活字部門」、テレビなどの「映像部門」の2部門にわたって、会員が推薦したニュース・記事、レポート、ドキュメントなどの中から、特に優れた記事・作品に賞を贈り称えてきました。
このたび2021年の「メディア・アンビシャス大賞」が決定しましたので、以下のとおり授賞式を行います。今回はコロナ禍のため会議開催とオンラインを併用し、YouTubeでライブ配信します。

【日時】2022年3月5日(土) 午後2時より
【視聴URL】https://youtu.be/AMfUjeUkCc4

主催:メディア・アンビシャス
協力:北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院附属
   東アジアメディア研究センター

<各賞の概況>
今回の表彰作品は昨年1年間(2020年1月1日~12月31日)が対象です。審査及び投票は21年年初の第1次選考会を経て、1月中旬に映像部門の集中上映会を開き、さらに1月30日に最終選考会で投票・審査しました。
【活字部門】オブザーバー会員を含めた推薦は新聞を中心に総計25本数えたが、コロナ禍報道に紙面が埋められたせいか、推薦数は例年より減少した。今年とりわけ注目されたのが、スクープ記事の扱い。大賞は沖縄タイムスと共同通信の会社の枠を超えた記者による連携から生まれ、メディア賞の朝日新聞は日ごろの地道な情報源つくりの大切さがをうかがわせ、信濃毎日の記事は記者個人の確かな視点が生かされた事例と、それぞれ異なった取材現場の様相をみせていた。いずれもがニュース誕生の瞬間を示して興味深かった。毎日の「ヤングケアラー」のキャンペーンは、ジャーナリズムの問題提起力を改めて示したといえた。
【映像部門】推薦作品は例年とほぼ同じ38本に上り、いずれもが秀作で意見が割れた。行き場のないホームレス、入管に強制収容される外国人、そして職を失って途方にくれる外国人実習生…など真正面から社会問題に切り込む作品が並ぶ中、大賞に選ばれたのは、1人のコメディアンが本音トークを繰り広げるうちにテレビから消えていく過程を描いた作品。アメリカの「スタンダップ・コメディ」や沖縄に根付いて社会課題に取り組む演芸などと重ねながら、わが国のテレビ状況を痛烈に風刺した。深夜の放送のうえ番組宣伝も十分になかったようだが、当会の活動と響き合っているように思えた。
(推薦状況などの詳細はメディア・アンビシャスHP<http://media-am.org/>を参照ください)

【活字部門】
▽大賞
「辺野古新基地に自衛隊を常駐 海兵隊と自衛隊のトップが極秘合意」(沖縄タイムス1月25日)
▽メディア賞
1.「国交省、基幹統計書き換え 建設業受注統計を二重計上」のスクープと一連の報道
(朝日新聞 12月15日以降)
2.「判決文『コピペ』か 生活保護費引き下げ 京都・金沢地裁 誤字も同じ 文章酷似」 (信濃毎日新聞 12月16日)
▽アンビシャス賞
映画「MINAMATA」一連の扱い(朝日新聞 10月3日、16日)
▽優秀賞
1.連載「ウコチャランケ」(北海道新聞 20年10月〜。月1回掲載)
2.「ひきこもりのリアル『引き出し』ビジネス」(朝日新聞 2月1日〜4日)
▽特別賞
「ヤングケアラー」を取りあげた一連のキャンペーン(毎日新聞 随時)
【映像部門】
▽大賞
BS12スペシャル「村本大輔はなぜテレビから消えたのか?」(BS12トゥエルビ 3月19日)
▽メディア賞
1.ETV特集「消えた技能実習生」(NHK Eテレ 11月20日)
2.ETV特集「玉砕の島を生きて テニアン島日本人移民の記録」(NHK Eテレ
▽アンビシャス賞
ETV特集「エリザベス この世界に愛を」(NHK Eテレ 1月23日)
▽優秀賞
1.NNNドキュメント「ヤングケアラー “見えない子供たち”のSOS」(読売テレビー札幌テレビ 7月5日)
2.逆転人生「貧困の連鎖を断て 西成高校の挑戦」(NHK 1月25日)
3.ETV特集「東電の社員だった私たち 福島との10年」(NHK Eテレ 9月25日)
▽北海道賞
「ネアンデルタール人は核の夢を見るか〜“核のごみ”と科学と民主主義〜」(北海道放送 11月11日)