辻本 篤 / TSUJIMOTO Atsushi

  • 辻本 篤
    職名:
    教授
    担当講座:
    国際広報論

担当授業

組織コミュニケーション論

授業内容

組織コミュニケーションのあり方とは?

担当授業(組織コミュニケーション論)では、組織コミュニケーションの本質的テーマと考えられる「組織学習論」の概念とその応用を検討していきましょう。 「組織コミュニケーションとは、<組織を構成する個人の目標イメージと, 組織自体の目標イメージを一致させるための一連のコミュニケーション活動である>」と理解して,組織を構成する諸要素の有機的な連携のもとに機能することまで理解できれば,最強の組織を設計・運営できることを実感できるでしょう。理論と実践,それぞれの学びを通じて組織のあり方を見ていきましょう。

略歴・主要業績

1972年三重県生まれ。2006年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院情報学環 助手、助教、特任研究員等を経て2013年4月より現職。著書に『組織学習の理論と実践 』生産性出版,2014年(単著),CREATIVE MARKETING FOR NEW PRODUCT AND NEW BUSINESS DEVELOPMENT, World Scientific Publishing Co.Pte.Ltd, Aug, 2008.(共編著), Corporate Strategies for Dramatic Productivity Surge, World Scientific Publishing Co. Pte. Ltd., June, 2013.(共著), Uncertainty and Catastrophe Management, Imperial college Press. (共編著)など。

北海道大学研究者総覧 個人ページ

所属学会

情報文化学会,情報メディア学会

電子メール

tsujimoto@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

組織学習論,リスクマネジメント論

研究コラム

私は経営組織におけるリスクコミュニケーションのあり方を検討しています。組織論における「リスク」は純粋リスク(pure risk)と動態的リスク(loss or gain risk )に大別されると考えます。前者は損失しか与えないリスクですが、後者はリスクそのものの運用次第で、大きな損失を生むこともあれば莫大な利益を生むこともあり、 リスクという情報をマネジメントする醍醐味があります。

前者では、特に製品事故における組織コミュニケーションのあり方(対内的/対外的な組織広報のあり方)や、危険物取扱組織における対内的リスクコミュニケーションのあり方を模索しましたが、ここ暫くは後者を重点的に扱ってきました。人文社会科学における新しい情報学の知見(基礎情報学/構成主義的認識論)を手法に据えて、新しい戦略的ナレッジマネジメントの方法論を模索しています。組織の中で創出/攪乱・拡散/構造化するコミュニケーションを観察し、そのひとつひとつに、組織にとっての、何らかの、「意味/価値のまとまり」を見つけることが、斬新な組織戦略を導くと考えています。

試論として、「ツイッタ-による組織情報の提供」(原題:「ザッポス(Zappos)のツイッター効果 -ネオ・サイバネティックス的・観察空間の創出-」)、「CECIL McBEEの製品開発モデル」(原題:「CECIL McBEEの「観察行為」-組織とお客様の“心の世界”をつなぐ-」)、「情報が組織化されるプロセス」(原題:「Francfrancの商品開発のモットー・販売スタイル-日常の息吹を身体感覚/感情で知覚することから-」)(ともに、共著『桁違い効果の経営戦略』芙蓉書房出版、2011年に所収)などがあります。この戦略的ナレッジマネジメントに関する研究は走り出したばかりですが、非常に興奮しながら取り組んでおります。

検索用タグ

国際広報、組織・経営