岡本 亮輔 / OKAMOTO Ryosuke

  • 岡本 亮輔
    職名:
    教授
    担当講座:
    観光文化論

担当授業

観光社会学演習、メディア文化と観光

授業内容

観光メディアが作り変える文化と伝統

ある場所が観光地になることは、単にそこを訪れる人が増加するようになるだけではありません。
例えば、日本では世界遺産は観光ブランドとして大きな影響力を有しています。しかし、登録準備から登録後までのプロセスでは、何が世界遺産にふさわしいものか、そして何がふさわしくないのかをめぐる社会文化的な選定と駆け引きが行われます。
その結果、地域の人々が知らなかったような文化伝統が世界遺産登録のために新たに発見されたり、逆に、地域の人々にとって大切なものが世界遺産にはふさわしくないものとして除外されることもあります。観光地化とは、こうした文化や伝統の編集・演出に他ならないのです。
授業では、ある場所が観光地として個性を獲得する化プロセスの背後にどのような要素があるのか、また観光地化はホストやゲストの意識や経験にいかなる影響を与えるのかに注目し、社会学・人類学・観光学・宗教学といった諸領域の基本的な知識を身につけてゆきます。

略歴・主要業績

1979年東京生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻修了。博士(文学)。
【著書】
『聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性』(春風社、2012、日本宗教学会賞)
『聖地巡礼―世界遺産からアニメの舞台まで』(中公新書、2015)
『江戸東京の聖地を歩く』(ちくま新書、2017)
『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代社会』(共編著、勁草書房、2012)
『聖地巡礼ツーリズム』(共編著、弘文堂、2012)
『東アジア観光学―まなざし・場所・集団』(共編著、亜紀書房、2017)

【その他】
「現代ビジネス」https://gendai.ismedia.jp/list/author/ryosukeokamoto
「プレジデント・オンライン」https://president.jp/search/author/%E5%B2%A1%E6%9C%AC%20%E4%BA%AE%E8%BC%94

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「宗教と社会」学会
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電子メール

okamoto@imc.hokudai.ac.jp

研究領域

観光学、宗教学

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