志柿 浩一郎 / SHIGAKI Koichiro

  • 志柿 浩一郎
    職名:
    講師
    担当講座:
    公共ジャーナリズム論講座
    Webサイト

担当授業

公共文化論演習
公共性とコミュニケーション
メディアリテラシー

授業内容

主に担当する授業は、公共文化論演習です。担当する授業では、史料を活用しながら、公共メディアについて各受講者が理解を深める機会を提供することを目指します。私自身は、これまでアメリカの公共放送の歴史について研究してきました。そのため、授業では、放送、特に公共放送の歴史に焦点を当てながらアメリカのメディア史を中心になるとおもいますが、同時に、アメリカのメディア史は他の各国のメディア史と共通する課題に直面してきたと考えられるので、自国や世界の他の国のメディア史の理解を深めもらえればと思います。また、アーカイブや史料を用いて、現代のジャーナリズムとメディア環境を分析、研究する方法についても触れていく予定です。現在の状況を知るには、自分が生まれる前の歴史を知ることが鍵となると考えています。メディア、ジャーナリズムの歴史的・社会的な側面について深く学び、現代のメディアの課題と未来の可能性について一緒に考えていきましょう。

略歴・主要業績

熊本生まれ。4ヶ月から4歳後半までプエルトリコ。両親の仕事の関係で日本各地を転々。高校卒業後渡米。サンフランシスコのコミュニティー・カレッジを経てSan Francisco State University, College of Creative Arts, Department of Broadcasting and Electronic Communication Arts 卒業。東北大学大学院情報科学研究科博士課程修了、博士(学術)。同志社大学アメリカ研究所助教、北里大学一般教育部 任期付講師、東洋大学社会学部メディアコミュニケーション学科講師、その後同所属准教授を得て、現職。

専門: 主としてメディア史(特にアメリカの公共放送の歴史)、マスコミュニケーションとメディア関係企業のあり方、ジャーナリズム論、アメリカ研究(ヒップホップ文化)、語学教育特に英語。

主要業績: 単著 『アメリカ公共放送の歴史: 多様性社会における人知の共有を目指して 』 (明石書店、2020年)、共著: 『日本のコミュニティ放送:理想と現実の間で」 (松浦さと子 編) 』(晃洋書房、2017年)、『被災地から考える3・11とテレビ(坂田邦子、三村泰一編) 』(サンパウロ、2016年)

所属学会

日本メディア学会
社会情報学会
アメリカ学会
International Association for Media and Communication Research
International Communication Association

電子メール

kshigaki[AT]imc.hokudai.ac.jp

研究領域

メディア史、放送・通信政策史、公共放送、教育放送、ジャーナリズム

研究コラム

これまでの研究では、アメリカの放送が大学の通信実験から始まり、教育機能を重視してきたことに焦点を当ててきました。この背景から、今は、デジタル化社会での知識共有の方法について研究を進めています。デジタル化に伴う社会の分断化や細分化が進む中で、広範かつ深い知識の共有がこれまで以上に重要になっています。ジャック・アタリが予想するような分断化・コミュニティーの細分化が避けられない今後の社会において、個々のコミュニティー間での情報共有と連携を促す役割をジャーナリズムも教育も連続的な形で果たしていくことが求められていると考えています。今後の研究で、教育とジャーナリズムの収斂の可能性を探り、新しい社会状況に適応した知識共有の実践を目指したいと考えています。