トップ > 学院紹介 > 専攻紹介(観光創造専攻)

専攻紹介(観光創造専攻)

専攻紹介(観光創造専攻)

多様な価値観を尊重し合う社会を目指して

観光創造専攻長 山村 高淑

私たちは、他者・異文化と接触した際、大きく三つの反応をします。「反発・拒絶」「無関心」「対話・交流」の三つです。では、どうしたら、他者・異文化との接触を「対話・交流」に導くことができるのでしょうか。グローバル化、ボーダレス化が進む中、この命題はますます重みを増しています。まさにこうした他者・異文化との接合面をフィールドとし、他者・異文化との接触を、多様な価値観の尊重へと導くための要件・仕組みを探ること。それが観光創造研究に課せられた現在的使命です。

そのために私たちは、まず、一人の人間としての個をしっかりと持ち、そして自文化をしっかりと学び、愛さなければなりません。と同時に、人間と文化に対する深い洞察を通して、異文化に対する敬意を持ち、「もし自分が相手の立場だったら」という想像力を鍛えていく必要があります。 新渡戸稲造先生の「われ太平洋の架け橋たらん」という高邁な理想を、観光創造研究の面から追及していく、本専攻がそんな場になればと願っています。

観光創造専攻長 山村 高淑

研究と教育の目的

未来のツーリズムを拓く職業人・研究者の養成

観光学は確立されたディシプリン(学問分野)ではありません。これまでは、経済学、経営学、政治学、法学、社会学、歴史学、文化人類学、民俗学、農学、工学、医学など、あらゆる学問分野を総動員し、観光という現象の解明に取り組んできたのが実状です。しかし、観光に関する教育が徐々にその歩みを進めてきたことは確かです。変わりゆく社会に対して、自ら変革の先駆けとなり、新たな現象を創り出す人材を養成することこそ、これからの大学に課せられた使命といえます。

北海道大学に誕生した観光創造専攻は、まさにこのような創造志向の研究・教育を行うことを旨として発足しました。本専攻で学ぶ学生は、単一のディシプリンに沿って勉強するのではなく、自ら研究課題を見つけ、それに応じた研究方法論を選択し、必要な知識を身につけながら、その課題の解決を目指していくことになります。そしてこのような経路を辿ることで、学生たちは将来、職業人・研究者それぞれの舞台において、観光にかかわる創造的な仕事を展開していくことができると信じています。

コースと講座

価値共創・地域協働・国際貢献

観光創造専攻では、地域社会等で観光創造分野をリードできる幅広い専門的能力を有する高度な専門的人材、並びに観光が関わる広範な領域において次代を担う教育・研究を遂行できる優れた研究者、これら二者の養成を教育の理念として掲げています。

具体的には、前者=高度な専門的人材の養成に当たっては、以下の3つの能力の育成に重点を置いています。すなわち、地域の自然・文化資源等に関わる価値を創出する「価値共創」にかかわる力、民産官学の多様な利害関係者の協働関係を構築する「地域協働」にかかわる力、および観光による地域振興の手法を、社会的課題を抱えた海外諸国・地域に実践的に応用する「国際貢献」にかかわる力、の3つです。そして、これら3つの能力を基礎として持ちつつ、いずれかの能力において特に秀でた観光創造の専門的人材を育成することを目指しています。

また、後者=研究者の養成に当たっては、観光創造の根幹をなす活動や現象を対象として学術的研究を深化させ、新しい観光研究の領域を切り拓くことのできる力の育成に重点を置いています。

スタッフと講座

2つの研究機関からの専門スタッフが教育・研究を実施

本専攻では、観光学高等研究センターとメディア・コミュニケーション研究院所属の専門スタッフが教育および研究を行っています。指導教員1名だけでなく、副指導教員を配し、専攻全体による「複数教員指導体制」をとっている点に特色があります。

観光創造専攻の講座